大相撲五月場所 観戦記_一番人気は「稀勢の里」なのか「遠藤」なのか、日本人に根付く相撲のDNAから紐解く


 

5月19日、両国国技館にて、

人生初の大相撲観戦を行いました。

 

 

これまで、

プロ野球やサッカーのJリーグ、バスケットボールなど、

屋内外のスポーツは観戦していました。

 

 

人生48年も生きてきて、

初だったのです、相撲は。

 

 

「相撲なんてテレビで見てればいいや!」

「年寄りの見るもんだ」

と、心の中で後回しにしていたのでしょうか。

 

 

はたまた「男の裸には興味ない…」と^^笑!

 

 

力士たちのぶつかり合いを生で見、

国技という

日本人の民族意識に根付く深さに

心底感動しました!

 

 

そんな私にでさえ感動を与えるのです。

老若男女とわず、

相撲には日本人を惹きつける

全ての要素が含まれています。

 

 

・立ち振る舞い

・色

・着物

・絵

・音

・食事

どうでしょう、

起業家が扱っているコンテンツが

全て含まれてくるのです!

 

 

と、

ビジネスの話はさて置き。

 

 

私が真っ先に感じたのは、

この体験を、

故郷の父親や、

今はもうなくなってしまい実現しないですが、

死んだお祖父ちゃんに見せてあげたい!

という思いです。

 

 

私が子どものころ、

我が家にはブラウン管のテレビが

一台しかありませんでした。

 

 

大相撲の時期、

夕方テレビを独占する

お祖父ちゃんや父親が嫌で嫌でなりませんでした。

 

 

当時は郷土力士である

横綱・輪島関が全盛のころ。

身を乗り出して応援するお祖父ちゃん。

 

 

その勝敗に一喜一憂する姿を

「一瞬で勝負がつくのに、そんな面白い?」と

思って見ていたモノです。

 

 

昨日の観戦で、

私が一番感動したのは、

実は十両の土俵入りシーン。

 

 

今回誘ってくれた相撲通の友人からは、

「遅くなっても、14:30には国技館に入ってね!」

「力士の土俵入りは見てね!」

と言われていました。

 

 

正直、

「相撲見ながら 昼間からお酒が飲める!」

くらいにしか捉えていませんでした( ; ; )

 

 

やはり、観戦しているファンは知っているんですね!

それまでは売店やお土産売り場に群がっていたのに、

土俵入りの時間になると、

いつの間にか館内は満員!

 

 

至る所でカメラを手に、

フラッシュがたかれたり、

今はスマホの動画を撮り始めているのです!

 

 

お目当の力士が登場すると、

場内から大きな拍手が起こり、

歓声が飛び交うののです。

 

 

東の支度部屋から

前頭筆頭の遠藤関が土俵入りしたシーン。

ひときわ大きな拍手と声援が起こりました。

 

 

遠藤関は石川県出身。

私は日頃から星取りにしろ

気にしておりませんでしたが、

たった「同郷」というだけの共通項の力士を、

あんなに多くの人が応援してくれていることに、

胸からこみ上げてくるモノがありました。

 

 

そのとき思ったのです。

もしここにお祖父ちゃん父親がいたら、

どんなに喜んだだろうな…、と。

 

 

今や横綱・稀勢の里関の活躍により、

完全復活した感のある日本の国技・大相撲。

 

 

その土俵には、

私たちが知り得ない、

古来よりの風習が受け継がれてきているのです。

 

 

今も尚、

その伝統を継承する人たちの存在によって、

私たちのDNAに刻まれている

相撲への愛着は、

行き場を得ていると感じました。

 

 

・信仰

・所作

・身に着ける物

に至るまで、

変わらない伝統文化があります。

 

 

そこに身を置く人たちの責任感。

 

 

日本人の、

相撲ファンの、

これから相撲を知る世代の、

期待を裏切ってはいけないという意地。

 

 

土俵際を割るまで諦めない力士たちの

勝利への執念。

 

 

日本人たる存在である以上、

ファンメイクの最大のモデリングは、

大相撲にありました。

 

 

“にわか”ファンにありがちな、

「これから相撲に目が離せませんね!」

なんて軽はずみなことは言いません。

 

 

多分、相撲関係者は、

大波小波は求めていないのだと思います。

 

 

いつも変わらず「愛してくれる」

その変わらない姿勢を求めているのだと思います。

 

 

だからこそ、

変わらない伝統文化を受け継ぐ意義が生じるのです。

 

 

コロコロ変わっていたのでは、

DNAには刻まれません!

変わらないからこそ、残っていくのです。

 

 

何事にも、

どんな状態でも、

誰になんと言われようと、変わらない気持ちの持ちよう


これが大切なのです!

 

 

あっ、これも郷土が生んだ

メジャーリーガー:松井 秀喜氏の

著書にありました「不動心」

 

 

石川県人、良いこと言ってるじゃん^^!