「ワクワクします!」という起業ほど、轍にハマった時に脆い理由


 

 

起業に一番必要なモノは何だと思いますか。

・思いの強さ

・経歴

・アイデア

・売る商品

・資金

色々浮かんできます。

 

 

逆に必要ないモノはなんですか?

と聞かれれば、私は真っ先に答えます。

 

 

「ワクワクした気持ち」と。

 

 

「何だかワクワクしてきました!」

という人ほど、

 

 

出来上がった企画を知人に話したところ

「ピンとこない」と言われた。

イベントを立ち上げたのに

思うように人が集まらなかった。

せっかく来店したお客様が

リピートの予約をしてくれなかった。

 

 

そこでつまずいてしまうのです。

ちょっとした轍にハマってしまうと、

脆くもその乗り物は倒れてしまうのです。

 

 

これから先、

どれほどの困難が待ち受けているのか、

想像も出来ていなかったようです。

 

 

大海原を目指し、

あなたの乗った船が川を下っていたとして、

ちょっとの激流も、

水かさの浅いところもあるでしょう。

 

 

それで沈没させてしまうのですか。

 

 

起業に必要なのは、

「ヤル理由」と「覚悟」であって、

ワクワクした気持ちは必要ないのです。

 

 

私が起業したきっかけ。

遠因には

「1997年の香港の中国返還」があった。

 

 

私はまだ商社のアパレル部に勤めていました。

何より香港拠点とした出張が多く、

中国はもちろん、東南アジア、東アジアに

頻繁に出掛けていました。

 

 

当時は大阪の街を歩くより、

香港の街を歩く方が裏路地も詳しく、

安心して歩けました。

 

 

そんな折、

香港が中国に返還されたのと刻を同じくし、

私のファッションへの熱が冷めていきました。

 

 

というよりも、

仕事へのジレンマから

洋服作りが

出来なくなってしまったのです。

 

 

もっとエンドユーザーと

会話できる仕事がしたい!

その思いだけで、

私は会社を辞めてしまいました。

 

 

妻や家族から

猛反対を食らいました…

 

 

そして私が選んだのは、

エンドユーザーと会話できる、

「人材派遣」という仕事でした。

 

 

派遣という業界に対して、

・知識

・人脈

・ノウハウ

は全くなく、

・資金

・事業認可

もありません。

 

 

知人と一緒に二人で

自由が丘のマンションの一室から

派遣会社を起業したのです。

 

 

私はこれといったアイデアを

持っていた訳ではありません。

 

 

それがチャンスだったとも

感じませんでした。

当然、ワクワクした気持ちは

微塵も感じていませんでした。

 

 

私の仕事は、

求職者の「仕事が欲しい」ニーズと、

求人企業の「働き手が必要」のニーズを

マッチングさせること。

 

 

そこに全精力を注ぎました。

 

 

名もないマンション企業を

選んでもらわなければいけません。

 

 

私は求職者から選んでもらうために、

給与の「週払い」を

前面に打ち出しました。

 

 

そこに求職者が飛びついてきたのです。

2000年当時、

給与支払いの当たり前を

変えている派遣会社は

少なかったのです。

 

 

しかし週払いをするためには、

キャッシュフローが

必要になってきます。

 

 

私は最初の半年間

報酬を取りませんでした。

半年後、利益が見えてきた時点で、

報酬を取り始めたのです。

 

 

その覚悟が持てているでしょうか。

私は問い掛けたくなります。

 

 

お酒を飲みに行かなくなりました。

新しい洋服も買いません。

車も手放しました。

 

 

そのくらいガムシャラにやったのです。

 

 

「ワクワク」以上に自分を突き動かす

興奮した願望があったのです!

寝ても覚めても没頭する

あきらめきれない夢があったのです!

 

振り返った時、

週払いのサービスをしていなければ、

その後の発展は

無かったのではないかと思います。

 

 

今のシゴトを選んだ時もそうです。

108万のプロデュースフィーを支払い、

半年で元を取り戻す!と決めて、

苦手だったWebからの集客を学びました。

 

 

結果、

3ヶ月目でWebメディアを立ち上げ、

1,300件の顧客リストを得ることができ、

半年も経たずに

自己投資は回収できました。

 

 

私には

「ヤル理由」と「覚悟」があったのです。

 

 

起業を目指す人たちが、

安易に考えているとは

毛頭思っていません。

 

 

但し、見えていないことが

多いのではないでしょうか。

 

 

それを「ワクワク」という気持ちで

誤魔化しているだけかもしれません。

 

 

コンサルタントなんて

肩書きだけでは


お客様から選んで貰えません。

 

 

ネイルサロンなんて

スクールのディプロマ・資格がなくてもできます。

 

 

ミュージシャンという仕事だけで

食べていくのは大変です。

 

 

しかし、

コンサルタントで

お客様から選ばれ成功している人はいます。

 

 

サロンを開業させて、

フラインチャイズ経営まで

発展させているオーナーがいます。

 

 

ミュージシャンとして、

演奏活動と音楽事業の

両方を手に入れている

アーティストがいます。

 

 

彼らが何を見て、

何をきっかけに、

何を用意し、起業に踏み切ったのか。

 

 

そのノウハウを

知って欲しいのです。

 

 

そこには自己投資が必要です。

正直、無料で得られるモノは、

そのだけの価値しか与えて貰えません。

 

 

自分がどれだけリスクを負い、

1日でも早く身に付け、

回収していくか

 

 

その覚悟を持つことです。

途中で諦めないヤル理由を持つことです。

 

 

ぬかるんだ道も、

ちょっとした轍も、

目の前の激流も、

 

 

「自分を成長させるために神様が

 わざわざ用意してくれた試練なんだな。

 よし見てろよ!」

 

 

と思えてくるはずです。

 

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