「ビックロ」にみるコラボレーション「集客」戦略


 

今回のテーマは、

「ビックロ」にみる

コラボレーション・マーケティングです。

 


 

このコラボマーケティングを

個人起業家の「集客」の課題

置き換えていきますので、

どうぞ楽しみにお付き合いください!

 

 

さて、

新宿駅東口から


新宿歌舞伎町、新宿二丁目、新宿御苑前の界隈、

 

 

私は文化服装学院に通っていましたから、

新宿の街に愛着があるため、

その界隈をたまに歩きます。

 

 

新宿駅東口から地上に上がってくると

程なく見えるのが、

今や歌舞伎町の象徴となった

「ビックロ」の看板です。

 

 

白を基調として

大きくデカデカと描かれた朱色の文字は、

昼間に見上げても、カオスと化した

アジアの都市のネオンを彷彿とさせます。

 

 

日本の、東京の、新宿にありながら、

その建物の外観には、

中国語と韓国語の文字が躍っているのです!

 

 

そしてその賑わいやいかに!!

店内に足を踏み入れれば、

ここは東京なのか?と錯覚を通り越して、

笑みがこぼれてしまう賑わいです。

 

 

フロアの半分には、

アパレルブランド「ユニクロ」の

色合い豊かな商品が陳列されています。

 

 

もうフロアの半分には、

家電量販店「ビックカメラ」が扱う

にぎにぎやかなポップと商品が並んでいます。

 

 

視覚的な効果からくる

商品の陳列レイアウトだけならまだしも、

ビジュアルに訴えてくるのは

それだけではありません。

 

 

アジアのカオスと例えるだけある、

その客層の多彩さ…

 

 

はたまたここはApple Storeか?

と疑ってしまうような

店員の人種の多様さやいかに!

 

 

そうなれば必然的に話される言葉は

多言語化されてきます。

 

 

それが驚きのもう一つの要素。

聴覚に刺激する店内アナウンスは

これまた中国語、韓国語が普通に

飛び込んでくるのです。

 

 

外国人観光客を接客する、

多様な人種で構成された店舗スタッフ、

その重なる会話と活気と、

ここぞとばかりの購買意欲が、

 

 

これまでの新宿とは思えない

異様な雰囲気を作り上げているのです。

 

 

まさしく

私が体験した1990年代の香港の街

 

 

あの多人種が行き交う活気が、

「ビックロ」には存在しているのです。

 

 

思い起こせば「ビックロ」が

新宿の街に開業したのが

2012年9月です。

 

 

当時は

大手アパレルブランドの「ユニクロ」と

家電量販店の最大手「ビックカメラ」

の異業種が、新宿三越の跡地に

コラボ店舗を出店するということが

話題になりました。

 

 

オープン時には

4,000人以上の行列ができたそうです。

 

 

もちろん私は並んでいませんし、

初めてその店舗に足を踏み入れたのも、

オープンの喧騒が静まったずっと後でした。

 

 

そのコラボレーション・マーケティングとは?

 

 

この二つの企業の歩み寄りにより、

それ以降は数多くの異業種の企業が

業界の垣根を越えて手を組み、

マーケティングに取り組んでいます。

 

 

それは何故か?

 

 

大手企業といえども

新規顧客を取り込むことは難しいのです

 

 

消費者はすでに十分なモノを保有し、

「これが欲しい!」というモノは

あまりなくなってきています。

 

 

実際のお店に行かずとも、ネットを

検索すればいいモノが安く手に入る

時代になってきています。

 

 

このような新規顧客開拓が困難を極める

状況下の中、

 

 

異業種間のコラボレーションにより、

ファン層を持つ企業同士が手を組むことにより、

 

 

その信頼性をかさに、

さらにファン層を広げようと、

手を組むことになるのです。

 

 

もともとそれらの企業のファンは、

その企業に対しての信頼を持っている訳です。

 

 

その信頼する企業が手を組む新たな企業を、

新たなプロジェクトを、

興味と可能性を抱き、期待しますよね。

 

 

そこにコラボレーションマーケティングの

広がりがあるのです。

 

 

もう一つの要素として、

企業のウィークポイントを補填し合う、

ということもありますが、

 

 

「集客」目的からは間接的になるので、

ここでは触れずにおきます。

 

 

さて「ユニクロ」と「ビックカメラ」の

コラボレーションの成功に目を戻します。

 

 

新宿の地で、

老舗百貨店の終焉と共に突如出現した

巨大なプロジェクトは、

 

 

立地にも恵まれ、

当初のユニクロの顧客層だった若い女性を

取り込んだようです

 

 

その店内の陳列も斬新でした。

 

 

家電フロアにユニクロの服を着たマネキンが

置かれ、その家電を使っている時の

スタイリングという新たなライフスタイルを

提案することにより、


若い女性たちの心を掴んだのです。

 

 

ユニクロとビックカメラ、

この企業の経営戦略、集客戦略は大成功でした。

 

 

そしてこのコラボプロジェクトの成功は

これだけに留まりませんでした。

 

 

その発展性とは?

 

 

それこそが、今の「ビックロ」を

支えているのだと思います。

 

 

この変化を、

当初から経営陣が想定していたとするのは

偶然ではないと思います。

 

 

それこそが、ブランド戦略を打ち立てる

大手企業の目論見なのです!

 

 

その視点に広げていきます。お楽しみに!!