外国人観光客が持っていた課題への解決法から紐解く個人起業家のチャンス
『「ビックロ」にみるコラボレーション「集客」戦略』
→ http://fanmake-writing.com/?p=628
私が見る限り、
今の「ビックロ」の客層は、
外国観光客が7~8割に及んでいます。
店内ですれ違う、
レジで並んでいる、
店員と話している…、
ほぼ全て海外観光客の方々です。
あらかじめお断りしておきますが、
「それが悪い!」
と論じているのではありません。
「ユニクロ」
「ビックカメラ」
その双方の企業の経営陣、
もしくはコラボプロジェクトに関わった
コンサルタントで、開業した3年前に、
今のこの状況を予測できた人は
いたのでしょうか。
新宿に「ビックロ」が誕生したのは、
2012年の9月でした。
東京都が外国人旅行者誘致の
1,000万人構想を打ち出したのが
2013年5月です。
「ビックロ」の開業当時、
今の状況を予測した経済学者、
マーケッターはいただろうか?
と思い、
インターネットで検索するに、
その予想をしていた人にも行き当たりませんでした。
それほどまでに今のビックロの現状は
様変わりしています。
東京都が外国人観光客を
積極的に誘致するから、
これから日本には
外国人がドッと押し寄せてくるから、
あの新宿の商業圏の中心地に、
made in japan の象徴とも言える家電と、
海外進出を目論むユニクロの
一大旗艦店を開業しよう!
これが本当に
〝先見の明〟で画策されていたとしたら
スゴいです。
「ビックロ」だって
そりゃぁ~、外国人従業員を増やさないと
対応しきれない訳です!笑)
ゴルフにだって
結果オーライショットはあります。笑)
私くらいのレベルであれば、です。
現状も良しとしましょう。
一方で今の状況を
冷静に見てみたいと思います。
確かに東京都の
外国人観光客の誘致構想と相成り、
ベストの結果であったとしても、
単なるラッキーでビジネスは続きません。
そこに確かな成功のセオリーがあったのです。
店内に目を戻します。
冷静に見てみます。
中国人観光客などは
買い物カゴにヒートテックを爆買!
ドライヤーをまた爆買!
です。
彼らはそもそも日本に
何を求めて来ているのでしょうか。
もちろん東京都などは、
日本の文化や、
観光資源へのプロモーションを掲げています。
観光地に触れたい旅行者や、
中には不動産購入を目的としている人も
いるでしょう。
しかしその他の多くの観光客は、
「日本の品質」に触れたい、
と思っているそうです。
日本のおもてなしのサービスを体験したい、
日本品質の製品を購入したい、
美味しい日本の食事を食べたい、
と思って訪日する観光客が90%を
占めているのです。
「出発前に得た旅行情報源で役に立ったもの」
という問いに対して、
・SNS
・個人のブログ
が47.5%に及ぶのです。
旅行会社のHPは23.8%
いかに個人からの情報に頼っているか、
ということが分かります。
どおりで「ビックロ」の店内を見渡しても、
私たちと同じです。
自撮りしている中国人の家族、
韓国人、タイ人と思しきカップル、
ひいきのサッカーチームの
ユニフォームを着たスペイン人…
SNSの発達、浸透は、やはり世界的なのです。
それほどまでに人は、
「個人からの口コミ」に頼っているのです!
知人が、友達が、SNSで、
「日本製品やっぱりサイコーだ!」
「日本人てとっても親切です!」
「こんな美味しいラーメン、初めて食べたぜい!」
(と言っているか分かりませんが、笑)
それを見た人たちは、
「私も行ってみたい!」と思うのでしょうね。
なぜなら、海外からの観光客の自国では、
あの品質とサービスは無いのですから。
外国人観光客に聞いたアンケートでは
「日本にまた来たいか?」
の問いに対して、
「来たくない」と答えた人はたったの0.7%!
99.3%の人がリピートを希望しているのです。
(因みにアンケート対象は6,610人でした)
来てみて、
実際に体験して、
日本人と話してみて、
またそれをSNSで発信する…。
このサイクル、どこか見覚えがあります!
既にみなさんもお分かりのように、
大企業の、
コラボレーション・マーケティングだけが、
この信頼を勝ち取っているのではありません。
私たち日本人が日常に養ってきた
「メイドインジャパン品質」
「日本人としてのプライド」と、
誰でもが持っているSNSを持ってすれば、
私たち個人起業家、個人事業主が
勝ち得る時代となっているのです。
お客様が
「何を求め」
「何を欲しているのか」
お客様が手に入らないモノを、
欲しいと思っているタイミングで
目の前にポンッと置いてあげるだけ、
なのです。
「ビックロ」のコラボは、
この潮流にハマったのです。
正しくこれからの成長、変化の時代を見据え、
個人の力が生かされる時代となってきました。
この時と、SNSというツールを持って、
どのように考動していくことが
望ましいのか、
大企業が手がけた
「コラボ戦略」にみる個人起業家のあり方
を考察してみたいと思います!
『ちょっと待ってください、
そのコラボレーション!個人起業家が陥る危険性』
→ http://fanmake-writing.com/?p=635