デジタル格差とは、誰に聞いたらいいの?


誰に聞けばいいの?デジタル格差を考える

インターネット社会の拡がりにより生まれてきた情報格差
総務省の情報通信白書では「デジタル・ディバイド(情報格差)」に関して、インターネットやパ ソコン等の情報通信技術を利用できる者と利用できな い者との間に生じる格差の解消に向けての支援を促進させる、と明記されています
 
例えば、デジタルネイティブ世代はスマートフォンやPCなどから情報を得ることが当たり前になっています。しかし高齢者の中にはこうした機器を使いこなすことが出来ず、テレビや他人から情報を得る人が少なくありません。自分から掴みにいく情報の元が限られてしまえば、判断基準が偏ってしまうのは避けられません
 
このような課題は年代だけではありません。個人レベル、家庭間、国際間にも生じています。今だからこそ、デジタル格差について考えてみます

 
 

国際的なデジタル格差

ビジネスの場がオンラインに移ったおかげで、世界との距離もグッと縮まってきました。世界中に住む日本人アントレプレナーとの交流する機会が拡がりました。そこで感じたのは、国家レベルのデジタルインフラと情報量の差です
 
端的に言うならば、日本に住む人たちは、まだまだインターネットからの情報を効果的に使えていないということです。デバイスの機能にせよ、アプリの種類にせよ、隣の人が使っているのを見聞きして、恐る恐る使いだしているという程度です
 
つい7月にアメリカ留学から帰国した女性が言っていました。「日本人のスマートフォンって、本当の機能を使っていない」
言い換えれば日本人はまだまだ伸び代があるのかもしれません。先に知り覚えた人が、人に教える立場になれる。ビジネスチャンスですね!
 
 
 

家庭間のデジタル格差

PTAに携わっていて痛感したの家庭…、とりわけここでは“親”を指しますが、この親のインターネットやデジタルに対する基本的な知識(インテリジェンス)の差もさることながら、それらを活用していく能力(リテラシー)の差を感じるところです
 
知らないことは知らないと、素直に聞けるお母さんお父さんであれば、親切に教えてくれるお母さんお父さんもたくさんいらっしゃる訳で、ハードルは高くありません。しかし聞けずにこもってしまったり、逆に「悪平等」を訴えてしまうと全体の歩調が止まってしまうのが問題です
 
この親の問題は、子どもに影響してしまいます。万が一親が分からなくとも、子どもが学べる、教わる環境を準備しておくことが必要ですね
一方で、家庭にインターネットやデバイスが普及している割合は、先進国の中でも日本は上位です。この環境を、社交的意識の高い国民性で、解決できたらいいですね!!
 
 
 

教育現場でのデジタル格差

日本の教育のICT化に、コロナウイルスが積極的に後押ししたのは間違いない事実です。今や小中高と授業にはタブレットが導入されています。大学生においては授業そのものがオンライン化しています

とはいえ教育現場にもネット社会の普及に対する「デジタル・ディバイド(情報格差)」は発生しています

公立の小中学校は一人一台のタブレットが支給されるようになりました。しかし大学生、とりわけ一人暮らしの学生は、パソコン等の機器はもちろん、ネット環境は自前で揃えなくていけません

必然的に教える方にも、ツールやソフトの操作方法や知識が求められるようになりました

教える側も教えられる側も、今やスマホやタブレット、パソコンを使わないと情報の伝達が進まない時代です。ここはもう、やらないと取り残されるだけです!
 
 
 

貧困の差によるデジタル格差

インターネットからあらゆる情報が得られるからこそ起こる情報の格差、それがデジタル・ディバイドです
 
単なるニュースや天気予報だけではありません。ビジネスにつながる情報や、知り得たい情報を瞬時に得ることが出来るのです。しかし様々な家庭環境の中で、等しく情報を取りにいけない子ども達、学生達もいます。教育のために必要な知識や、就活のために重要な情報が得られない…、そんな格差が生じています
 
他人では踏み入れないセンシティブでプライベートな課題であるが故に、手を挙げてくれる人に、適切なサポートが出来る仕組みが必要です。未来の大切な資源が埋もれてしまわないために、地域で状況が把握できる仕組み。それこそが必要な情報です
 
 
 

置いてけぼりな高齢者問題

若者や30代40代とくらべて、高齢者のデジタルデバイスへの接触頻度は極端に低下します。高齢者の方で、スマホやパソコンを使いこなせない人はたくさんいるでしょう。若者が最先端の情報をインターネットやオンラインから得ている一方で、高齢者はテレビやラジオから与えられる情報を受け取るだけになっています
  
これから社会のサービスはますますスマホを通して行われることになっていきます。このままでは高齢者は取り残されてしまいます
 
先日 こんな話を伺いました。お祖母さんにLINEの使い方を教えてあげたら、「これで孫と会話できる!」ととても喜んでいらっしゃったそうです。動機、モチベーションがあれば高齢者だって受け取れるのです!使う方も与える方も、勝手に「出来ない」と決め付けないことですね
 
 
 

未来の子供達を救う

2010年以降に生まれた今の小学生は、「AIネイティブ」と呼ばれる世代です。彼らの遊びや教育、消費に至るほぼすべての環境はAI化されています
 
我が家の愛娘にはまだスマホを持たせておりませんが、外出時の私たち親とのやり取りはタブレット。夏休みの自由研究の情報源は、本より圧倒的にタブレットから。コロナ禍に教材のやり取りはオンライン授業。お友達との遊びはNintendo Switch。彼らの行動履歴は、どんどんインターネットの世界に吸収されていっています
 
言わずもがな、子ども達は大人が与えた環境の中で当たり前のように育っていきます。そのキャッチアップの早さたるや、スポンジが水を吸収するようにどんどん上達します。子ども達へのデジタル教育は、国と地域と家庭が一丸となる最優先事項です
 
 
 

時代を先導する役割

今私たちは、大きな時代の潮流にいます
・新型ウイルス
・気象変動
・テクノロジーの進化
 
「そんなの絶対に太刀打ち出来ない!」なんて思うなかれ
 
ひとりのチカラでは限界があるかもしれない。しかし私たちはひとりじゃない
時代に流れについて行けないと感じるかもしれない。しかしどんな時代にも変わらないものだってある
また変わるのか…と不安に思うかもしれない。しかし“知れ”ば何をすればいいのか見えてくる
人類はこれまでも幾多の困難を乗り越えてきたのです。今の時代の変化にだって必ず生き残る道を創りだす!
 
次の世代に何を手渡すか、今日も考えて、一歩を踏み出す
 
 
 
 
 

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